3rd-houseblog(Cplanning)

石川県金沢市の住宅会社「シィー・プランニング」です。
このブログはモデルハウスを建てるにあたり、家づくりのコンセプトや、素材の選定等の記録です。
このブログを通してシィー・プランニングの家づくりの想いやこだわりが少しでも皆様に伝わればと思います。

玄関の みせかた。

こんにちは!
石川県金沢市の住宅会社シィー・プランニングです。


更新が予定より遅れてしまい申し訳ありません。


今回は屋根の解決編ではありません(笑)
ちょっと別の検討材料が出てきまして…


モデルハウスのコンセプトもの1つに
[ZEH(ネットゼロエネルギー住宅)]をかっこよく建てる。
があります。


検討材料というのは玄関戸です。
通常はYKK等の商品を使い、数値などの申請に必要な資料はありますが、
「造作」の場合はどうなるんだろう??となり、申請代行をお願いしているところに質問を投げかけてみたところ、
「数値や、参考資料が十分にあれば大丈夫かもしれないが、造作でそこまでの資料の用意は難しいのでは?」と回答が…。


玄関はとても重要な部分なので、なるべくなら今の計画のままで行きたい…。
翌日、造作戸をお願いしているメーカーへ問い合わせてみる。


メ「ガラスだけの数値なら出せますが窓全体となるとちょっと…」


という回答でした。
んー。どうしましょう(笑)
今回は補助金(今年は75万円)はお客さんのいる家でないので使えないので、そこまでしなくていいといえば今のままでOKです。
ただ、それでUA値0.6W/㎡Kすら届かないとなると話は別です。。。
(目標値はもっと上です。)


今回、玄関戸は通常のドアではなく、大開口の3枚引込み戸を当初予定していたのですが、数値を見たときに、そのままでいくのか。
もう一つ案がでたのは、LIXILのオープンウィンスライディングを代替品として採用するか。
※オープンウィンスライディングが気になる方は「LIXIL オープンウィン」で検索してみてください。



今回の内容は文字メインで投稿しましたので、内容がうまく伝わっていないかもしれません。
完成した実際の建物は部分的に公開を予定していますので、それまで楽しみにお待ちください。



*次回更新は6/23(金)予定です。

ななめの屋根。

こんにちは!
石川県金沢市の住宅会社シィー・プランニングです。


今回はモデルハウスの屋根についてです。


タイトルは「ななめの屋根。」
え?屋根って普通ななめなんじゃないの?と
思いますよね。
はい、ななめです。(笑)

今回はこのななめではなく…


このななめです(平面図なのでわかりにくい…)

赤い部分が一体の屋根になっています。


コイツをどうするかが今日の議題です。
まず、問題は構造。
この斜めの部分ですが、下に部屋はなく、巨大な「軒(のき)」になるのです。
軒とは一般のお家でいう屋根の出ている部分です。
この家の軒は↓の部分になります。

オレンジの部分が今回のメインです。
長い部分で4m近くあります。


…構造的に木造でもつのか??
可能であっても大きさは?太さは?
混構造にする?
木材屋さんと色々が検討が必要そうです。


もう一つは雨や雪の処理(通り道)
通常の屋根は水の流れる先に雨樋があり、そこで雨水をキャッチしてくれます。
ななめだと、ちゃんとキャッチしてくれるのか?

もし雨樋と通り越して下に水が落ちるとなると大変です。

なにが大変かってこの下は玄関につながるアプローチの予定です。
雨なので傘は差して通りますが、なんとなく印象が悪いかなと。



理想的な感じは↓こんな感じ。

ななめ部分をなんとか誘導し、屋根に対して水平な雨樋があるところまでもっていく。
しかしこれも雨樋そのものの容量オーバーの可能性もあります。
樋を大きくすることも検討しますが、正面だと見た目が…
ガルバリウム鋼板で造作すればなんとかなるかな??
コストバランスと外観バランスを検討しながら進めます。



モデルハウスは挑戦する家でもあります。
今までやったことがないものを考えるのは楽しいです!
シィー・プランニングの無茶ぶりに真剣に向き合ってくれる業者さんには感謝しています。


次回は解決編(には、ならないかもしれない)。
更新は6/15(木)予定です。

内装のこと。2

こんにちは!
石川県金沢市の住宅会社シィー・プランニングです。


前回は内装のことで壁と天井についてお話させて頂きました。
お家の中の仕上材は場所に分けると大きく
壁・天井・床(+家具&建具)になると思います。といいつつも
壁と天井しか書けなかった。。。


なので今回は床メインで書こうかなと思います。


シィー・プランニングでは床に関しては「無垢材」をメインとしています。
今となってはかなりメジャーになり好まれる方も増えています。
樹木のもつ本物の風合い・質感・香りを楽しめます。
天然木をそのまま切り出すので中に空気を多く含み、足ざわりが心地よいです。
その反面、やはり皆さん気にされるのが、メンテナンスです。
節の数が部分的にものすごく多くなったり、吸放湿によりソリやすき・割れが発生することもあります。
「傷がつきやすい」かどうかは、無垢材の木の種類にもより変わるので一概には言えません。
シープラではナラ材やクリ材など、どちらかというと固めの樹種を選ぶことが多いです。


また、最近は床暖房の採用をお考えの方も半分ほどおられます。
実はいうと無垢の床と床暖房は非常に相性が悪く(笑)なんとかならないかなぁと思っています。
無垢材メーカーのカタログを見ると「床暖房対応品」なんて書かれていたりしますが、大半は「低温床暖房」と書かれています。
これは設定温度が20度程度のことを指します。
お客様に説明したらしたかもしれませんが、もし割れると補修が大変です。
20度以上に設定しないから大丈夫だよ!と言うお客様がおられましたらお引渡し後の床材に関することはノンクレームでお願い致します(笑)
という冗談はおいておいて、現実的に無垢の床で床暖房をご検討のお客様には挽板(ひきいた)フローリングをオススメしています。


挽板とは、フローリングの表面2~3㎜程が無垢を使っているものです。
その他の部分10数㎜をベニアだったり合板だったり、床暖房の熱に対してなるべく動かない材料を使用しています。
無垢材ではないのですが、無垢の質感をなるべく残し、なるべく長持ちするのがこの挽板フローリングかなと思います。
ここからは軽いグチです(笑)
これの挽板フローリングを「無垢材です!」と売り込んでいる住宅会社も多いらしいです。
正直、無垢材かと言われると違う気がします。
ちなみに挽板よりももっと無垢部分の薄い、突板(つきいた)フローリングもあります。
こちらは無垢部分が1㎜もないです。
これを無垢という会社もいます…。



あまり使いませんが複合フローリングの中にも、金額さえ見なければ良い商品はたくさんあります。
DAIKENさんのWPCフロアシリーズや
Panasonicさんのアーキ・スペックシリーズが有名どころでしょうか。
そこまで工場製品にお金をかけるならやっぱり無垢ぎっしりの床材でオリジナルな自分の家がいいな。と思い無垢材に落ち着きます。



水回り(トイレや洗面)の床には塩ビ系タイルを使います。
サンゲツさんのフロアタイルなどが良く聞く名前でしょうか。
こちらは比較的堅く、耐久性や耐磨耗性、耐薬品性に優れています。
種類も豊富で、木調・石タイル調などさまざまです。
基本の厚みが2.5~3㎜なので足ざわりは固く、冬場は正直冷たいです。



今回のモデルハウスでは、床暖房は採用する予定はありません。
床材は無垢材フローリングと塩ビタイルを使用する予定です。
挽板なども良いのですが、見えない部分も無垢ぎっしりの方がいいかなと。
どの樹種にするのかは決まっていません。
最終的にどの素材を採用するかはおいおいブログ内で発表したいと思います。


今日はここまで。


*次回更新日は6/8(木)予定です。(もうちょい早いかも)

内装のこと。

こんにちは!
石川県金沢市の住宅会社シィー・プランニングです。


前回は外壁に関することを簡単にですが、書かせていただいたので
今回は内装のことについてお話させて頂けたらと思います。
良いことも悪いことも思うまま書いていきますね。


お家の中の仕上材は場所に分けると大きく
壁・天井・床(+家具&建具)になると思います。


*壁・天井の仕上材で最もポピュラーなものはビニールクロスですね。
安価でデザインも豊富で最近は色々な性能のものも出てきています。
個人的にはアクセントに外国製のクロスを使うのも好きです。(国内製よりも奇抜なデザイン多し!)
ただし、よく質問されるのはシックハウスに関することですね。
人体の化学物質に対する許容量を一定以上超えると「化学物質過敏症」という病を引き起こすこともあります。
現在はF☆☆☆☆(フォースター)ものがほとんどなので、大丈夫!という
話もありますが、実際のところは未知数です。
ホルムアルデヒドの放散量によって基準はありますが、例えば無垢材や塗り壁なども
このF☆☆☆☆です。
自分達は大丈夫でも今後家族が増えたりすると影響がでてくることがないとは言い切れないのがツラいところです。


*天井で弊社がよく使うのがシナベニア・ラワンベニアです。
シナ材やラワン材の突板(薄くスライスしたもの)を合板に張り付けてあり、
見た目はかなり綺麗です。
塗装により木目を生かしたり、隠したりすることも可能です。
こちらも多少の接着剤を使用しているので、ホルムアルデヒドの心配はあります。
以前、別の工務店の社長さんとお話しさせていただいた時に
「シナベニア仕上げは大工さんからすごく文句のでる(大変な)仕上げ方なので、うちでは出来ない。出来るシープラさんがうらやましい」と言われたことがあり、なるほどなと思いました。
材料費はそこまで高価なものではなく、大工さんにもよくお願いしていたので、言われるまでは気づきませんでしたが、いつもきれいに仕上げてくれる大工さん・塗装屋さんに感謝しています。ありがとうございます。


*紙クロスorウッドチップ壁紙 + 自然塗料塗り
こちらもシープラではよく使います。
下地のクロスは調湿性を持つので適度な湿度を綺麗な空気を保つことができます。
また、結露も軽減してくれます。
ほかにも長持ちする、ホコリを抑制する、メンテナンスが容易などの効果も期待できます。
デメリットはよごれがつきやすいということ。
上記にメンテナンスが容易と書きましたが、これは汚れた部分があれば上塗りしたらよいということです。しかし、子育てをしながら毎回塗るのはちょっと大変。。。
長い目で見ると良い物だと思います。


*珪藻土塗りなど厚みのある塗り壁
塗り壁は意外(?)と種類が多くひとくくりにしてしまっていいのかはわかりません。
他の仕上材に比べ、厚みがあるので、表情が豊かで質感を好む方にオススメです。
※珪藻土は自然素材だから健康に安心!というイメージが強いですが。商品によっては接着剤を多く使用しているものもあるので、ご注意ください。


*その他
モイス
 モイスとは現在アイカ工業から出ている商品名です。
消石灰やバーミキュライト等、天然素材を主として作られたもので燃えにくく、調湿・透湿に優れ、室内環境を健康に保つことが出来ます。
天然素材なので壁を擦ったりすると表面が粉状になり、壁際が白くなることがあります。


タイル
 焼き物系やガラス系など色々あります。主にアクセントとしてよく使います。
最近だと調湿機能などのあるエコカラットも増えてきています。


木板
 壁や天井に使います。
腰壁などに使うと部屋の雰囲気や柔らかくなります。



今回は文字だけの更新になってしまいすいません。。。
文面だけで見るとビニールクロスや接着剤はダメ!と見えるかもしれません。


自分の好みを把握し、素材の質感を楽しみましょう。
※正直な話、写真だけだとクロスもペンキも塗り壁もそこまで差はありません。
 実際に体感しなければ素材の良さはわからず、吟味する楽しみを体験することはできないと思います。




*次回更新は6/2(金)予定です。





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間取りが決まりました&外壁のこと。

こんにちは!
石川県金沢市の住宅会社シィー・プランニングです。


前回で間取りや見せ方の方向性が決まったので
ここから見積をするための仕様決め期間に入ります。


通常、お客様とのお打合せの場合、プランニング段階で
ここにこんな素材を使いませんか?
こんなイメージは好みですか?
などご提案します。
間取りプランがあらかた決まるまでにそういったお話をします。
標準仕様から大きく変わる方もいますし、
標準仕様そのものが既に良いのでそのまま標準で見積したりもします。


今回は外壁材をテーマに少し書きたいと思います。
外壁は家の外からの見た目を決める重要アイテムの1つです。
県内の一般的な住宅ですと窯業系サイディングが多くみられます。
シィー・プランニングでよく使うのは
*ガルバリウム鋼板


*吹付材


*木板


*左官(塗り壁)


です。


どの素材も特徴やメリット・デメリットありますのでお客様にはいつも説明をさせて頂いています。
「どの素材が一番長持ちしますか?」とよく聞かれます。
メンテナンスにについてもいつもご説明させて頂くのですが、
今後の素材の価格変動や、家に何十年住むか?によって答えが変わることはよくあります(笑)
個人的にはガルバリウム鋼板が一番コストパフォーマンスが高いかなと思うのですが、
トタン(倉庫)みたいであまり好きじゃないと言う話も聞きます。
また、メンテナンスがどれくらいに頻度でいくらくらい必要かは気になると思いますが、
自分の好きなものを使って一緒に暮らし、共に変化していくことが
素敵な生活を送ることが出来る秘訣だと思います。