制震装置。
こんにちは!
石川県の住宅会社シィー・プランニングのけんちです。
続けての投稿となります。
前回の構造見学会でもう一つお話ししたいのが制震装置のことです。
上写真で断熱材アイシネンに埋もれているのが制震装置になります。
(制振装置は弊社標準ではなく追加オプションの1つです)
まず、建築の地震に対する備えについて耐震、免震、制震があります。
大まかに言いますと
耐震とは…
耐震は、建物の構造を頑丈にして、地震力に対して踏ん張って耐えようとする構造です。
普通の地震では大きな損傷がなく、大震災では倒壊しない程度の損傷が発生するレベル
木造住宅の場合、耐力壁を建築基準法より多く配置したものを指します。
免震とは…
免震とは、建物に揺れを伝えないこと
普通の地震では大きな損傷がなく、大震災でも地震のエネルギーを伝えない構造
基礎と建物本体との間に免震装置を取り付け、地震力そのものを減衰させようとするもの。
制震とは…
制震とは、揺れを軽減すること。
普通の地震では大きな損傷がなく、大震災では建物内部でエネルギーを吸収する
耐震壁内部にダンパーを設けて、地震の揺れに対する撓り(たわり)を抑えようとする構造です。
モデルハウスには前回ご紹介したムキムキマン、ダイライトが耐震の働きをします。
今回は制震の働きを担う装置「evoltz L220」が入っており、耐震+制震で地震に対して
ハイグレードな仕様となっております。
evoltz L220の特長としては
・木造住宅用制振装置として驚異的なダイナミズムと俊敏性を発揮し
・建物の構造部材が損傷するまえに衝撃を和らげることにより、応力(局所)集中を軽減
・制振装置がエネルギーを吸収する「減衰力」の増大に伴って、躯体を傷めることのない ように考えた特性。evoltz L220はこの特性をさらに進化させ「超バイリニア特性」を実 現しました。
(上記 千博産業株式会社HPより)
バイオリニア特性とは
とあります。
通常の制震装置ですと揺れが大きくなった時に効き始めますが、採用している装置では
制震の効き始めがわずかな揺れから有効です。
風揺れ対策として使用することで居住性を改善したり、床振動(歩行振動)なども改善したりすることが可能です。
そして地震に強い家=安心できる家となります。
東日本大震災以降、各地で地震が頻発し、建物に対する安全性に注目が集まっています。
地震に対してどこまでやるのかは費用との兼ね合いにもなりますが、
安心できる家に住みたいのはみんな同じはずです。
今回はご紹介のかたちになりますが、こんなものもあるのかと知識として知ってもらえればありがたいです。
閲覧ありがとうございました。次回更新もよろしくお願いします。
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